夢の三角木馬

ما رأيت وما سمعت

暇だったから個人的オールタイムベスト100作ってみた(100位~51位)

「暇だったから夏休み企画的な感じで酔狂で作ってみようかな~」
なんて軽い気持ちで作り始めたけど、やっぱりべスト100はやりすぎた。
まあでもここ3,4年で聴いてきたものを振り返って見返す時になにか記念碑的な、アーカイブ的なのが欲しかったのは事実なんですよ。
で、今回はちょっと自分の作品に対する感想みたいなのをいれてみようかな~、
って感じでレビュー的な感想文を一つ一つ付け加えていったら、自分が想定していた5倍の時間がかかってしまった...。
でも大変だったけどその分一つ一つの作品に対する気持ちをもう一度見つめ直すきっかけになれたのは良かったと思う。
そうは言ってももう当分はやりたくないな。うん。

 

 

100位 Disclosure / Settle

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まだ洋楽とか聴き始めのあんまり電子音楽に詳しくない頃に聴いてた作品だったかな
「White Noise」や「F for You」は今聴いても最高

 

 

 

99位 The Dismemberment Plan / Emergency and I

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言わずと知れた90年代最後の名盤。
「The city」が人気だけど個人的には「Girl O'clock」と「What do you want me to say」が一番好き

 

 

 

98位 The Stone Roses / The Stone Roses

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1年半前に聴き始めた頃は「『I am the Resurrection』の後半部分いらなくね?」
って思ってたんだけど今聴くと「絶対に後半部分は必要!」って思えるから
自身の感性の変化にしみじみとした気持ちがある

 

 

 

97位 相対性理論 / TOWN AGE

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確かメンバー体制が変わった直後の作品だから
相対性理論ファンの中でも賛否両論あるアルバムだよね、これ。
高校の頃の自分だったら受け付けられなかっただろうけど、
今なら理論の中で一番好きな作品だって思える。

 

 

 

96位 The Beach Boys / Pet Sounds

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ド名盤。にも関わらずちゃんと聴いたのは去年からだから、
今まで聴かずにいた自分を叱りたい気持ちで毎回土下座しながら聴いてる(嘘)
様々な名曲がこのアルバムに入ってるけど、なかでも
「Here Today」が一番好き

 

 

 

95位 Base Ball Bear / 二十九歳

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このアルバムで若干の疑惑があって、先月と先々月にシングルで出した「それって for 誰?」,
「文化祭の夜」で確信に変わったことがあるんだけど、Base Ball Bearはもう前作「新呼吸」以前にあった
ようなティーンエイジャー向け青春ギターポップに対してほとんど決別の意を向けていて、カッティングを多用した
いわゆるファンク路線に切り替えようとしているんじゃないかと思う。
でもこのアルバムに収録されているシングル曲「ファンファーレが聞こえる」,「Perfect Blue」を聴く限りでは
普通にギターポップ曲になっているので、
この頃はまだ完全に以前のスタイルからは断ち切れてなかったのだろうな、と考えている。
でも先月と先々月のシングルを鑑みると、もう完全に決別することができたのだろうな。

 

 

 

94位 The Beatles / White Album

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30曲90分だからとかそういう理由ではないんだけど、この作品は未だに自分の中で完全に咀嚼しきれてない
部分がある、と思う、のかな?でもそれがどこにあるのかは自分でもよくわかっていない。
個人的にはビートルズの中でも一番難解なアルバムだと思ってる。

 

 

 

93位 Scissor Sisters / Ta-Dah!

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Bee Gees好きの親に完璧に影響受けてるから、このアルバムの
「I Don't feel like Dancin'」を聴くと無条件で好きになる
自分の感性には抗えないっすわ。

 

 

 

92位 Daft Punk / Random Access Memories

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 浪人期にお世話になったシリーズ。
「Get lucky」 や「Lose yourself to dance」よりも、
80年代ディスコ臭がプンプン香る「Fragments of time」がこのアルバム一番の名曲。

 

 

 

91位 Belle and Sebastian / Girls in Peacetime Want to Dance

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前作から約5年経ったけどやっぱりベルセバベルセバだなぁ、
と安心して再確認できた作品。

 

 

 

90位 Tame Impala / Lonerism

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ぼ、ぼかぁサイケデリックロックが大好きなんだなぁ
今年出た「Currents」でバンドサウンドやスタイルがまったく違うものになってしまった、
ってよく聞くけど、今だから言えることなんだろうけど
この作品の時点で「Currents」への布石となるような曲がちらほら存在してるよね。
「Apocalypse Dreams」なんかはいかにも「Currents」のそれっぽい。
常に成長し続けようとする姿勢のある人はアタシ大好きよ。

 

 

 

89位 The Tallest Man on Earth / The Wild Hunt

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とても大好きなアルバムなだけに、このアルバムがブックオフの280円コーナーで
見つけたという部分でかなり複雑な思いがある。
みんなもブックオフの在庫処分ワゴンに入ってるのを見つけたら買って聴いてみて欲しい。
コスパの良さは保証する。

 

 

 

88位 Super Furry Animals / Rings Around The World

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「Alternate Route To Vulcan Street」から「Receptacle For The Respectable」
までの流れは本当に最高。というか全曲最高。

 

 

 

87位 Lotus Plaza / Spooky Action at a Distance

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去年Deerhunterにどっぷりハマっていた頃に聴いていた作品。
Deerhunterの「Desire Lines」のギターサウンドが好きな自分にとっては
まさに俺得なアルバムだった。

 

 

 

86位 Oasis / (What's The Story) Morning Glory?

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洋楽聴き始めのほんとの最初の頃に聴いてたアルバムだなー
洋楽を聴く人は避けて通れない作品だよね

 

 

 

85位 M83 / Hurry Up, We're Dreaming

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シューゲイザー系エレクトロの真骨頂。
今年の初めあたりに同バンドの「Suturdays = Youth」を聴いたけど
でもやっぱりこっちが好きかな。

 

 

 

84位 北園みなみ / Promenade

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去年はホントに洋楽ばかり聴いてたし、10月にこのアルバムに出会ってなければ
もう二度とちゃんと邦楽を聴くことはなかったんじゃないか、ってぐらいには
国内の音楽の良さにまた気づかされた作品。

 

 

 

83位 音速ライン / 100景

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これを聴くと、必ず高校二年の朝の自転車通学で聴いてた頃を思い出して感傷的になるから
たまにしか聴けない。

 

 

 

82位 Yo La Tengo / Fade

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「Ohm」は100とは言わず1000回10000回聴ける。

 

 

 

81位 さよならポニーテール / 青春ファンタジア

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さよポニのアルバムの中では一番最近の作品だよね。
初期の頃と2,3年の間で随分雰囲気が変わっちゃったけど、
さよポニの根っこの部分にある洗練されたポップセンスはまだまだ健在。

 

 

 

80位 Yoko Ono Plastic Ono Band / Take Me to The Land of Hell

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一昨年レターマン・ショーで披露された「CHESHIRE CAT CRY」のパフォーマンスによって、
Yoko Ono自身が“ロック”なのだと気づかされた。

 

 

 

79位 Arcade Fire / The Suburbs

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Arcade Fireの中で一番安心して安定して聴けるのはこれ以外なかった。

 

 

 

78位 Beady Eye / Different Gear, Still Speeding

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浪人期にお世話になったシリーズ。
この数年後に出された「Be」はうーん…だったけどこの作品は本当に大好きだから、解散したのは本当に悲しい。
「Bring the Light」と「The Rollar」は特にお気に入り。

 

 

 

77位 The Strokes / Is This It?

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「捨て曲なし」って言う言葉はこの作品の為にあるんじゃないかってぐらい全曲素晴らしい。
このアルバムが好きすぎて毎回比較対象として見てしまうから、これ以降のアルバムはどれもイマイチ好きになりきれないのが辛い。

 

 

 

76位 Arctic Monkeys / Suck It And See

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「The Hellcat Spangled Shalalala」一曲だけでこのアルバムを買う価値があると思って買って聴いたし、
今でもその選択(というか考え)は間違っていなかったと自信を持って言える。

 

 

 

75位 Animal Collective / Strawberry Jam

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この作品の2年後に出た「Merriweather Post Pavilion」では
ほとんど「ポップ性」が大多数を占めていたのに対して、
この作品は「ポップ性」と「実験性」の間にある「ゆらぎ」の部分がとても大きくて、
僕はおそらくそこに惹かれたのだろうと思う。

 

 

 

74位 Coldplay / Viva La Vida Or Death And All His Friends

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浪人期にお世話になったシリーズ。
英語の勉強めんどくせー、ってなった時に「Viva La Vida」の歌詞とか覚えてたな。

 

 

 

73位 My Bloody Valentine / Loveless

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高三の5月あたりにアホみたいに聴いてたな~確か
先月久しぶりに聴いたけどやっぱり良いものはいつだって良かった。

 

 

 

72位 Godspeed You! Black Emperor / Asunder, Sweet and Other Distress

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今年は個人的にGY!BEの年だったな~
GY!BEとの衝撃的な出会いも今年の初めだったし、数年ぶりにこの新作が出たってのも今年だったし。
この作品も含めて、GY!BEの全作品を一気買いしちゃったけど、
ちゃんと咀嚼できるにはまだまだ時間がかかりそうだな

 

 

 

71位 Vampire Weekend / Vampire Weekend

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全体的に「のほほ~ん」とした独特の空気感があるから憎めない。
「Oxford Comma」はたまに思い出してよく聴く。

 

 

 

70位 Primal Scream / Give Out But Don't Give Up

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浪人期にお世話になったシリーズ。
「Rocks」を聴く目的で買ったけど、一番ハマって聴いたのが「Call On Me」でした。

 

 

 

69位 Galileo Galilei / Portal

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Mステで「ハマナスの花」を演奏してた頃とは全く異なった音楽をしているけど、
今の自分にはこの作品がしっくりきてる。
「Imaginary Friends」みたいなエレクトロ全開の曲を作るなんて、「夏空」の頃には想像もしなかっただろうな。

 

 

 

68位 Kamasi Washington / The Epic

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生まれてこの方まともにジャズなんて聴いたことなかったけど、
このアルバムのお陰で「ジャズ…ええやん!」ってなり始めている。
感謝感謝。

 

 

 

67位 Flying Lotus / Cosmogramma

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最高にトチ狂った作品。
これ聴いてると90年代にAphex Twinを聴いていた人たちもこういう気持ちだったんだろうか、
とか考えちゃったりする。

 

 

 

66位 Daft Punk / Discovery

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浪人期にお世話になったシリーズ。
「Digital Love」が特にお気に入り。

 

 

 

65位 Phoenix / Wolfgang Amadeus Phoenix

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自分にとっての初Phoenixにして、Phoenixで一番好きな作品となりましたありがとうございます。
「1901」なんかは原曲もいいんだけど、やっぱりライブ映像のあのヘロヘロ感もたまんないんすよね~

 

 

 

64位 サカナクション / DocumentaLy

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今の電子音楽に完全に傾倒してしまったサカナクションも悪くないんだけど、
でも今の所この作品が一つの完成形なんじゃないかな...。

 

 

 

63位 The Avalanches / Since I Left You

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すべての音がサンプリングのみで構成されている作品。
その構造そのもののスゴさだけじゃなくて、メロディーの良さも多分に感じ取れる。

 

 

 

62位 Ben Folds Five / Ben Folds Five

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浪人期のおそらくかなり精神的に不安定だった時に聴いた作品。
よく言われてる「音楽によってストレスは解消できる」っていうのはあながち間違いじゃないかもな、とほとんど確信として信じてるのは
僕が当時このアルバムで精神の不安定を落ち着けていたからだった。

 

 

 

61位 Gorillaz / Demon Days

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高三の頃に「Feel Good Inc.」がベストヒットUSAでたまたまかかってて、
すぐに「好き!」ってなった後に、程なくして購入をキメたアルバム。

 

 

 

60位 Ty Segall / Singles 2007-2010

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ガレージロックでもやっぱ好き嫌いはあるなあと感じた。
The white stripesは全然ダメだったのに、これはものすごく好き。
なんでだろうなあ...。

 

 

 

59位 蟲とlumpyとミュージックコンクリート / 蟲と東方と青酸(メロン)ソーダ

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まだ高二の初めでバリバリ邦ロック厨かつロキノン厨だった頃に、なんの因果か出会ってしまった作品。
あの頃は良さがまったく分からずにただ聞き流していたけど、今現在のノイズミュージックの好みは、
この頃に聴いてたこの作品にものすごく影響を受けていると感じる今日この頃。

 

 

 

58位 Grouper / Ruins

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この作品に出会うまでの「アンビエント=退屈な音楽」
という思い込みを持っていた過去の自分をだれか殴って欲しい。
でもアンビエントミュージックそのものすべてが良いのではなく、Grouperの音楽が素晴らしかったのだ、
ということに気づくのは、この作品との衝撃の出会いからずっと後だった。

 

 

 

57位 Fall Out Boy / Infinity on High

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洋楽は何から手を付けて聴き始めればいいのか全然分からなかった頃に聴いてたアルバム。
今では全然聴かなくなっちゃったけど、あの頃に熱中して聴いていた自分自身は否定できないよなー。

 

 

 

56位 Deerhunter / Microcastles

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僕の初Deerhunter。買ってからちょうど一年くらい経つけど、
聴くたびに良さが溢れてくるからやめられない。

 

 

 

55位 Radiohead / In Rainbows

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ほとんどのRadioheadのアルバムは浪人期に聴きまくったな~
今こうしてインディー系の音楽を抵抗なく聴いていけるのはradioheadのお陰。

 

 

 

54位 Foals / Total Life Forever

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長い間「My Number」の呪縛によって「Foalsは『Holy Fire』が至高!」って思い続けてたけど、
少し時間を置いてからこの作品と「Holy Fire」を聴き比べたら、何故かこの作品の方が
断然印象が良くなっていた。

 

 

 

53位 Shiggy jr. / Listen to the music

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1stに比べたら随分と垢抜けちゃったよね。
でもポップセンスは衰え知らずというかむしろ洗練されてきている気がするから
このまま突っ走っていってほしいな。

 

 

 

52位 Sufjan Stevens / The Age of Adz

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「Impossible Soul」は究極のポップソング。
一時期狂ったように「Impossible Soul」ばかり聴いていた。

 

 

 

51位 Swans / To Be Kind

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去年一の問題作。
2枚組CDで10曲2時間なんて今まで経験したことないし、内容も今まで経験したことのないような
言葉に表現できないほどの重たい音楽を鳴らしていた。
聴き通せるようになるまで時間がかかったけど、そこからの中毒性というか、沼に足をとられたというか、
なにか深みにはまったような勢いで聴き倒した。

 

 

 

 

 

 

 

8月のベストアルバム5枚

今月はなにかと出費が多い時期だったので、音楽にお金をかけていられる余裕がないのと、あまり自分の中でしっくりくる作品が少なかったことも相まって、今月は5枚の選盤となりました。まあこんな月もあってもいいよね。

 

 

5.「Advantage Lucy / ファンファーレ」

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4.「Toro Y Moi / Samantha」

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3.「Dirty Projectors / Bitte Orca

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2.「Ben Frost / By The Throat」

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1.「Twin Shadow / Forget」

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「Pharmakon / Bestial Burden」(7.6点)

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この作品作ったPharmakonさん、頭トチ狂ってんじゃないんですかね…

一曲目の冒頭、Pharmakon本人(と思われる)の気持ち悪い呼吸音から始まったと思えば、芸術性の欠片もないような不快度100%の絶叫を繰り出してみたり、かと思えば数分間丸々知らない男がただ咳をしているだけのトラックがあったり…

まあこれが今のインダストリアルのスタンダード、って言われちゃあ僕は何も反論できないし、この作品を真正面に受け取ることしかできないよね。でもこのアルバムを聴いてわかったことが「自分の考えている以上に音楽って自由だったんだなー」と。こんな滅茶苦茶な音の塊でも世界には一定数それを欲している人がいて、そしてその為にCDとして全世界に流通しているという事を。

自分の中にあった音楽そのものの枠をとっぱらってくれたという点ではこの作品に感謝しなければいけないのだろうか。しないけど。

「Ben Frost / By The Throat」(8.4点)

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そういえば純粋なノイズ~インダストリアル系の音楽って今年から本格的に聴き始めたんだけど、一番初めに聴いたのがPharmakonの「Bestial Burden」を今年の4月か5月かに聴いて、かなり精神的に打ちのめされた記憶がある。いや~あれはキツかった。キツかった筈、なんだけど、「Bestial Burden」を始めて聴いたあの刺激を求めて今日までずっと同系統の音楽を漁ってきている気がする。その結果このアルバムにたどり着いた訳でございます。

内容はジャケットの寒々しい印象そのままのノイズミュージックって感じなんだけど、この手の音楽にしてはちゃんとまとまっているしメロディーもしっかりしてるから、結構聴きやすい印象。

でも4曲目の「Hibakusja」なんかは中々面白い。サンプリングされた狼の鳴き声や、まるで極寒の猛吹雪のような攻撃的なノイズの間を、今にも泣いてしまいそうなくらいの物悲しいストリングスが抜けていく。

時期的にはやっぱりジャケットの通り冬に聴いたほうがまた印象もいい方向に変わっていくのかもしれない。「Bestial Burden」は怖すぎてとても真夜中に聴けるようなアルバムじゃなかったけど、このアルバムはむしろ真夜中に聴いたほうが"クる"ものがある。

7月のベストアルバム10枚

 

昨日大きな山を超え、ようやくあと数日で夏休みなので心躍らせている僕です。

僕の大学の夏休み期間は大体60日弱ぐらいなんですが、他の学校と比べてどうなんでしょうか。個人的には長過ぎもせず短過ぎもせずな感じなんですが。噂で聞いた話ですと東京外国語大が日本で一番長くて3ヶ月(!?)近くあるらしいですね。僕だったら持て余しそうです……

去年のこの時期は色々夏フェスに繰り出していたんですけど、ちょっと今年は控えて家で大人しく本でも読んで日々を過ごしていこうかなと考えてます。

まあそんなわけで7月のお気に入り10枚です。よろしくお願いします。

 

 

10.「Ogre You Asshole / アルファベータ vs. ラムダ」

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9.「Sicko Mobb / Super Saiyan vol.2」

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8.「Mac Demarco / SOME OTHER ONES」

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7.「Wilco / star wars

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6.「No Age / Nouns」

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5.「Delorean / Subiza」

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4.「Youth lagoon / Wondrous Bughouse」

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3.「Kamasi Washington / The Epic」

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2.「The Pains of Being Pure At Heart / The Pains of Being Pure At Heart」

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1.「北園みなみ / lumiere」

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上半期に聴いたお気に入りアルバムベスト50

今年は去年と比べてかなり多くのアルバムを聴いてきたので、ちょっとここいらで1月から現在までの整理をしようかなと思います。

本当は今年出たアルバムだけにしようかなと思ってたんですけど、よく考えたら僕、今年のはそんなに多く聴いてないんですよね。まあ自分のブログなんで好き勝手とまではいかなくても、新旧関係なくランキングにしたら面白いかなーと。

そんなわけでよろしくお願いします。()内はリリースされた年です。

 

 

50.「Penguin Cafe Orchestra / Preludes Airs & Yodels (A Penguin Cafe Primer)」(1996年)

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49.「竹村延和 / こどもと魔法」(1997年)

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48.「Levon Vincent / Levon Vincent」(2015年)

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47.「Aphex Twin / Drukqs」(2001年)

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46.「Aphex Twin / soundcloud damotape tracks」(2015年)

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45.「QUARTERBACKS / QUARTERBACKS」(2015年)

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44.「V.A /  Elect-LO-nica Compilation」(2011年)

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43.「Thee Silver Mt.Zion / Born into Trouble as the Sparks Fly Upward」(2001年)

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42.「V.A. / ... and darkness came」(2012年)

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41.「CHARISMA.COM / アイ アイ シンドローム」(2013年)

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40.「Aphex Twin / Selected Ambient Works Volume.Ⅱ」(1994年)

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39.「Godspeed You! Black Emperor / F#A#∞」(1996年)

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38.「Real Estate / Atlas」(2014年)

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37.「clammbon / id」(2002年)

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36.「Noel Gallagher's High Flying Birds / Chasing Yesterday」(2015年)

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35.「Bon iver / For Emma, forever ago」(2008年)

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34.「Supersize Me / Immanence」(2014年)

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33.「Caro kissa / Perfect Dream EP」(2015年)

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32.「Dinosaur Jr. / Beyond」(2007年)

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31.「Nils Frahm / Solo」(2015年)

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30.「Spoon / Ga Ga Ga Ga Ga」(2007年)

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29.「Galileo Galilei / ALARMS」(2013年)

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28.「Hermann H and the Pacemakers / Pinkie's Rock Show」(2002年)

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27.「The Rolling Girls / TVアニメ「ローリング☆ガールズ」主題歌集 THE ROLLING GIRLS「人にやさしく」 - EP」(2015年)

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26.「The Beatles / Magical Mystery Tour」(1967年)

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25.「The Dismemberment Plan / Emergency and I」(1999年)

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24.「Wilco / What's Your 20?」(2014年)

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23.「Arca / Xen」(2014年)

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22.「Ty Segall / Singles 2007-2010」(2011年)

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21.「Converge / All We Love We leave Behind」(2012年)

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20.「Mac demarco / 2」(2012年)

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19.「Hundred Waters / The Moon Rang Like a Bell」(2014年)

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18.「Swans / The Seer」(2012年)

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17.「J Mascis / Several Shades of Why」(2011年)

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16.「Beach House / Teen Dream」(2010年)

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15.「Real Estate / Days」(2011年)

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14.「Donnie Trumpet & The Social Experiment / Surf」(2015年)

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13.「Ty Segall / Manipulator」(2014年)

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12.「Godspeed You! Black Emperor / Asunder, Sweet and Other Distress」(2015年)

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11.「Boredoms / super ae」(1998年)

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10.「Yoko Ono Plastic Ono Band / Take Me to The Land of Hell」(2013年)

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9.「Yo La Tengo / Fade」(2013年)

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8.「The Caretaker / An empty bliss beyond this World」(2011年)

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7.「Songs:Ohia / Magnolia Electric Co.」(2003年)

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6.「Ghost / Hypnotic Underworld」(2004年)

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5.「Grouper / Ruins」(2014年)

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4.「Belle and Sebastian / Girls in peacetime want to dance」(2015年)

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3.「The XX / XX」(2009年)

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2.「Godspeed You! Black Emperor / Alleluiah! Don't Bend! Ascend!」(2012年)

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1.「Department of Eagles / In Ear Park」(2008年)

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下半期もいっぱい音楽聴くぞ~

 

 

 

 

 

5月のベストアルバム10枚

もう6月になるとかアタイ信じない

 

 

1.「Ghost / Hypnotic Underworld

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日本における本当の意味での「オルタナティブ」ロックとはこういう音楽なのかもしれない。

 

 

2.「Yoko Ono Plastic Ono Band / Take Me to The Land of Hell」

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名だたるプロデューサー・演奏陣によって、Yoko Onoが持つ狂気を上手くポップミュージックと融合させた奇跡の作品。

 

 

3.「Converge / All We Love We leave Behind」

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僕の中のメタルとハードコアの境界線を破ってくれた快作。

 

 

4.「Chris Clark / Turning Dragons」

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テクノはテクノなのだけれど、どこか普通じゃないテクノ。聴くたびに新しい発見をする。

 

 

5.「Jamie xx and Gil Scott Heron / We’re New Here」

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Jamie xxの音楽的見識を十分に知ることのできるリミックスアルバム。

 

 

6.「Smog / Knock Knock」

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ボーカルBill Callahanのソングライティング力は底なし沼ではなかろうか。

 

 

7.「Lightning Bolt / Wonderful Rainbow」

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かなりロックに接近しているノイズなので、とても聴きやすい。聴いた後には謎の爽やかさが残る。

 

 

8.「Sunn O))) + Ulver / Terrestrials」

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Sunn O)))とUlverが作り出す深く暗いノイズの世界。何時間でも浸れる。

 

 

9.「Waxahatchee / Cerulean Salt」

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どこか叙情的なパンクロックを、一曲目から最後まで十分に堪能できるだろう。

 

 

10.「Four Tet / Rounds」

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真夏の夜明け前にぴったりの電子音楽。雰囲気出てる