夢の三角木馬

ما رأيت وما سمعت

2014-01-01から1年間の記事一覧

今年聴いたアルバムのベスト100

トラックだけじゃなくアルバム編も作ってみました。でもこっちは「今年聴いた」アルバムですので、今年発売されたアルバムかそうじゃないかは関係なしにランキングにしてみました。 1位 Deerhunter / halcyon digest 2位 Base Ball Bear / 二十九歳 3位 g…

2014年のお気に入り曲ベスト30を選んでみた

年末に一度、音楽情報誌などがこぞってやるアルバムや曲のランキング特集って、個人的にはワクワクするものがあるんです。「まあ、この雑誌ならこういうランキングになって、これが一位に来るよな」みたいな完全に読者に見透かされたランキングでも読んでて…

「Deerhunter / Halcyon Digest(10.0点)」

このアルバムを聴こうと思う人はまず最低でも5回、いや10回は通して聴いてもらいたい。一回通して聴くとわかるけど、サラッとすんなり聴けるのよね、このアルバム。でも10回通して聴くと何かが変わってくる。いわゆる「??」から「!!」に変化している。…

「Deerhunter / Microcastle(9.0点) /Weird Era Cont.(7.6点)」

Microcastle Weird Era Cont. 僕が一番最初に買ったdeerhunterのアルバムで、次に買った「Halcyon Digest」で僕のdeerhunterに対する気持ちが前のめりになる前の(僕にとっての)前哨戦のようなアルバム。「Halcyon Digest」を聴いた今となってはこのアルバム…

「Björk /Homogenic(5.0点)」

言い訳をさせてもらうとすれば、少なくともこのアルバムは10回は通して聴いた。しかし、良さがまっっったくわからん。さっぱりだ。僕としては興味本位でビョークを聴き始めてみようかなと思い、ネットで調べた中で一番評価の高いこのアルバムから聴き始め…

「Los Campesinos! / Hold on Now, Youngster...(7.3点)」

いやあ、青春だねぇ、若いってすばらしいよねぇ…。僕はこのアルバムを聴いてると頭の中にバンドのメンバーが楽しそうに演奏しているのが目に浮かぶよ。多少荒削りでもいいじゃないか、俺たちはありのままを見て欲しいんだ!!っていう主張をしているのが一曲目…

「Ariel Pink / pom pom (8.6点)」

Ariel Pink初のソロでのスタジオアルバムということで、自分の中ではhaunted grafittiのバンド体制の頃の音楽からどう変化させて僕を楽しませてくれるのだろうという期待があり、Ariel Pinkはその期待を見事叶えてくれた訳である。少なくともhaunted grafitt…

(映画)「田園に死す(8.9点)」

これ本当に1974年の映画かよ?寺山修司の私映画とも言われているけど、どこまでが寺山が経験した「真実」で、どこまでが「虚構」なのかは、この映画の構成上考えるだけ無駄なんだろうな。この映画は最初、劇中劇によって自分の過去の境遇を否定していくとこ…

(映画)「クロニクル(7.5点)」

あっと言う間の80分だった。物語は3人の高校生が偶然超能力を身につけて、その力にそれぞれが翻弄されていく話なんだけど、映画の終盤まで超能力を使ったアクションはあんまり目立って出てこないのが特徴。物語としては恐らくSFというよりも青春映画とい…

「Todd terje / It's album time(8.1点)」

今年出たノルウェーの音楽プロデューサー、Todd Terje初のオリジナルフルアルバム。 これ買って4,5ヶ月経ったけど、そういやここの記事で取り上げてないなーと思ったのは恐らく取り立てて書く事が無いからだろうか。思えば1年半前、pitchforkの年間ベストト…

「Galileo Galilei / PORTAL(9.3点)」

Galileo Galileiの2ndアルバム。 Galileo Galileiっていったら僕の中では1st「パレード」みたいなあの地方インディーロック特有のあの演奏が荒いけど若々しい感じ(「ハマナスの花」や「稚内」のような曲のあの感じ)の印象が強かったんだけど、このアルバムで…

(映画)「思い出のマーニー(7.6点)」

先日あるドキュメンタリー番組でジブリは制作部門の解散をすることを発表し、この作品がほぼ年一作品のペースで出すという本来の流れにあったジブリ作品としてはおそらく最後の作品になった訳である。この作品の監督を務めた人は以前にも「借りぐらしのアリ…

「gotye / making mirrors(6.9点)」

楽しいアルバムだった。gotyeといえば何年か前に「Somebody That I Used To Know」というシングルが世界中で大ヒットして、その年の世界のシングル売上げで1位になったのは聞いている。その曲も入っているアルバムなのだが、これはとても面白い。ジャズみた…

(漫画)「ねじまきカギュー(7.7点)」

10巻あたりまで読んでいた僕なら間違いなく10点評価をつけていただろう。あらすじは、主人公の一人である鉤生十兵衛(カギュー)が、もう一人の主人公である葱沢鴨を巡って「愛とは?」をテーマにカギューを取り巻く人々と対峙していくラブコメアクション…

「Animal Collective / strawberry jam(9.2点) / merriwheather post pavilion(8.8点) /Centipede Hz(5.6点)」

strawberry jam merriwheather post pavilion Centipede Hz animal collectiveを評価するにあたって、良く用いられる表現として「一聴するとなんだかわからない音楽、でもその根底にあるものは限りなく研ぎ澄まされたポップさである」というのがよく言われて…

(アニメ)「うみねこのなく頃に」(3.1点)

DVDで一気に観ました 視聴前 「何年ぶりに観るだろうか、当時は途中で観るの辞めちゃったからなぁ。」 episode1視聴後 「おお~これは段々と面白くなっていきそうだぞ!!全く何が何やらわかんない!!」 episode2視聴後 「??????????これは実際に起こった結果だ…

「shiggy jr. / shiggy jr. is not a child(7.6点) / Listen to the music(8.8点)」

「shiggy jr. is not a child」 「Listen to the music」 とんでもないバンドがインディーズにいたもんだ。昨今のバンドは所謂「ひねくれポップ」を目指している傾向が多いので、こういう「王道ポップ」が目の前に現れてしまうと霞んで見えてしまう。そこま…

(映画)「桐島、部活やめるってよ」(7.3点)

軽い気持ちで観たらボコボコにされてしまった。この映画は桐島が部活を辞めた金曜日から火曜日までの5日間の中を描いた映画なんですけど、これはポスター詐欺といってもいいのではないのでしょぅか、恐らく主人公は神木隆之介演じる前田ではありません。橋…

「The Weeknd / house of balloons(9.0点) / Thursday(7.4点) / Echoes of scilence(8.7点)」

「House of balloons」 「Thursday」 「Echoes of scilence」 気にはなっていたけれど、なかなか聴こうとしていなかった、新生インディーR&B歌手、The weeknd。デビューアルバムがmixtapeのフリー音源として出ていたらしく、4ヶ月くらい前にダウンロードし…

「Base Ball Bear / 二十九歳」(9.8点)

久しぶりに自分はベボベが大好きでよかったと実感できたアルバムだった。思えば去年のシングル「perfect blue」や「ファンファーレがきこえる」を聴いて僕は「なんだよ、また十代の青春ロックかよ」と、初めてベボベに出会った中学の頃から成長した僕は、ベ…

「でんぱ組.inc / ねぇきいて?宇宙を救うのは、きっとお寿司…ではなく、でんぱ組.inc!(5.1点) / WORLD WIDE DEMPA(8.3点)」

「ねぇきいて?宇宙を救うのは、きっとお寿司…ではなく、でんぱ組.inc!」 「WORLD WIDE DEMPA」 焦点がブレまくっているアイドルだなぁ、と思った。1stはまだ(メンバーがほとんどアニメ声なのを除けば)普通の地下上がりの正統派アイドルと言われればまあ納得…

「Radiohead / Pablo Honey(6.8点) / The Bends(8.5点) / OK Computer(7.9点) / Kid A(9.0点) / Amnesiac(9.3点) / Hail to the Thief(10点) / In Rainbows(8.8点) /The King Of Limbs(7.0点) / The best of(0点) 」

「Pablo Honey」 「The Bends」 「OK Computer」 「Kid A」 「Amnesiac」 「Hail to the Thief」 「In Rainbows」 「The King Of Limbs」 「The best of」 最近はめっぽう聴かなくなったけど、何年か前まではよく聴いていたなぁ、Radiohead。別に嫌いになっ…

「The Stone Roses / The Stone Roses」(9.7点)

今までに読んだディスクガイドでは必ず載っているこのアルバム、洋楽ファンという幅広い母集団の中でも特別に根強い人気を持っているアルバムだということは知ってはいたけど、何故か僕はスルーしてきていた。でも、去年のベストヒットUSAで「made of stone…

「四人囃子 / 一触即発」(7.0点)

この間改めてアルバムを通して聴いたけど、やっぱり「おまつり」と「一触即発」の完成度にはただただ「すごいなぁ」という言葉しか出ない。よく音楽雑誌では「単なるpink floydの模倣でしかない」とか言われちゃったりするけど、それでも20才かそこらの人た…

「The Avalanches / Since I left you 」(7.3点)

サンプリングミュージックと聞くと、何やら小難しそうな音楽だと思われるかもしれませんが、これはただ単に音を切り貼りして作り上げた音楽なんです。しかし、そう思ってこのアルバムを聴くと多少面食らう可能性があります。内容が一曲目から最後の曲まで淀…

「disclosure / settle」(8.7点)

最近のセルアウトミュージックにおける電子音楽なんて、妙に派手派手しいEDMが大半を占めるものだと思っていたのですが、これはまた随分と違った指向で打ち出してきたなぁと思います。メロディーとリズムの取り方がとても新しく、当に「今」の音を出している…

「トーベヤンソン・ニューヨーク / ロシアンブルー」(8.0点)

良かった。とても良かった。 最初はタワーレコードを何気なくフラフラしていたら、西村ツチカさんのお洒落なジャケットのCDがあったので「これは如何にもサブカル系が好きそうなジャケットだなぁ。3曲入りで1000円だから試しに聴いてみるか」程度のもので軽…

アニメ「まんがーる!」(6.8点)

当に典型的な10年代のスラップスティックギャグアニメだと思う。舞台は架空の雑誌「コミックアース・スター」の編集部を中心に(というかそこだけで展開していくんだけど)編集長とそれを取り巻く編集部員合せて4人の「コミックアース・スター」創刊から創刊一…

「メグとパトロン / メゾン・ド・メグ」(7.2点)

曲に関して言えば、全4曲(リミックス除く)のうち3曲が既にyoutubeでアップされているので、正直寄せ集め的なアルバムだろうと思ってました。しかしこうしてアルバムを通して聴くと、youtubeではわからなかった音がはっきりと聴こえているのに加え、前半3曲が…

「さよならポニーテール / モミュの木の向こう側(9.8点) / 魔法のメロディ(10点) / きらきらのEP(8.0点) / なんだかキミが恋しくて (9.5点) /空も飛べるはず(5.6点) / 青春ファンタジア(8.7点) / 新世界交響楽(8.5点)」

「モミュの木の向こう側」 「魔法のメロディ」 「きらきらのEP」 「なんだかキミが恋しくて」 「空も飛べるはず」 「青春ファンタジア」 「新世界交響楽」 「青春ファンタジア」の発売からちょうど一年が経って発売された久々の新作「新世界交響楽」(途中「…