「Pharmakon / Bestial Burden」(7.6点)
この作品作ったPharmakonさん、頭トチ狂ってんじゃないんですかね…
一曲目の冒頭、Pharmakon本人(と思われる)の気持ち悪い呼吸音から始まったと思えば、芸術性の欠片もないような不快度100%の絶叫を繰り出してみたり、かと思えば数分間丸々知らない男がただ咳をしているだけのトラックがあったり…
まあこれが今のインダストリアルのスタンダード、って言われちゃあ僕は何も反論できないし、この作品を真正面に受け取ることしかできないよね。でもこのアルバムを聴いてわかったことが「自分の考えている以上に音楽って自由だったんだなー」と。こんな滅茶苦茶な音の塊でも世界には一定数それを欲している人がいて、そしてその為にCDとして全世界に流通しているという事を。
自分の中にあった音楽そのものの枠をとっぱらってくれたという点ではこの作品に感謝しなければいけないのだろうか。しないけど。