夢の三角木馬

ما رأيت وما سمعت

「Animal Collective / strawberry jam(9.2点) / merriwheather post pavilion(8.8点) /Centipede Hz(5.6点)」

 strawberry jam

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merriwheather post pavilion

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Centipede Hz

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animal collectiveを評価するにあたって、良く用いられる表現として「一聴するとなんだかわからない音楽、でもその根底にあるものは限りなく研ぎ澄まされたポップさである」というのがよく言われているし、僕もそうだと思う。僕は「strawberry jam」の一つ前に出されたアルバム「feel」以前の作品をまだ聴いてはいないけれど、こんなにも暴力的なシャウトを響かせながら、シンセの音でなんとかポップであろうとするいわば綱渡りのような音楽を伝えている「strawberry jam」から、気持ち悪さをそのまま音にしたようなイントロから始まり、ふわふわとなんとも掴みどころのないしかし輪郭がはっきりしているので実体はわかっている、そんなじれったさを常に醸し出しているアルバム「merriwheather post pavilion」に、たった2年のスパンで到達してしまうことに僕は驚いている。「なんだか不思議な」音楽や「謎めいている」音楽は世の中にたくさんあるが、そういった音楽をこここまで大衆的にやろうとする試みは、インディー界ではそうそうない事ではないのだろうか。だからこそ一番最近のアルバム「Centipede Hz」でそういった「成長」や「試み」が見られないからファンも落胆したのではないかと思われる。