夢の三角木馬

ما رأيت وما سمعت

(漫画)「百合アンソロジー dolce」(6.4点)

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最近心がすさんでいているのかただ単に嗜好が変わってるからなのかはわからないけど、よく百合漫画を読むようになった。最近、って書いたけど多分これ7年ぐらい前からだと思う。

7年前の当時中学2年か3年の頃、タイトルに惹かれて前情報全く無しに「青い花」というアニメを見たときの衝撃はものすごかったんだと思う。あのアニメ一つで自分の中の価値観がぶっ壊されてしまったようで、またはアニメに救われたようでよくわからない感情があの当時から現在に至るまでぐるぐると自分の中で渦巻いているような気もする。確かあの時同時期に「ささめきこと」が放映されていたことも、自分にとって追い打ちをかけられた気分だったのだろう。

まあそれから月日が流れ「百合」そのもののコンテンツが7年前よりは割とサブカルチャーにとっての主流の一つとなりかけているこの時期に、また向き合ってみようかという好奇心や探究心に火でも付いたのだろう。このアンソロジー漫画を読むに至ったのはそういう経緯。他にも色々読んでるけどね。

しかしこのアンソロ本、かなりのページ量があるけど、それに負けず劣らずの沢山の作家陣で埋め尽くされており、当然ながら一つ一つの作品に割かれているページ数はあまり多くないので、結構作家さんの腕の違いがはっきりと分かれている内容だった。やりたいこと詰め込みすぎて展開が唐突すぎたり、日常のワンシーンをうまく切り取っていたりと色々。トータルとしては悪くなかった。続刊も読もうかな。