2014年のお気に入り曲ベスト30を選んでみた
年末に一度、音楽情報誌などがこぞってやるアルバムや曲のランキング特集って、個人的にはワクワクするものがあるんです。「まあ、この雑誌ならこういうランキングになって、これが一位に来るよな」みたいな完全に読者に見透かされたランキングでも読んでて楽しいんです。なんというか、良いディスクガイドでもあるし、ある種のお祭り的な感じでもあったりするですよね。だから僕も始めてみました、っていうのは少々脈絡が無いかもしれませんが、今年発売されたシングル曲、またはアルバムからの曲の中からお気に入り曲を30位から選んでみました。
30位 大森靖子 「絶対絶望絶好調」
「大森靖子なんてメンヘラの聴く音楽だろwww」って言われたら「うん、まあ…」ってお茶を濁しながら返答するしかないけど、なんでしょうね、この曲だけはそういう偏見抜きにして単純に良いな、って思ったんですよね。
29位 tofubeats「ディスコの神様 [feat.藤井隆]」
僕tofubeatsそんな好きじゃないけど、これだけ何故か好きになれた。なんでだろう
28位 メグとパトロン 「流星ガール」
さよならポニーテールは一枚シングルを今年の始めに出してそれっきりだったけど、その後に夏頃あたりにさよポニのソロメンバーのプロジェクト的なやつの「メグとパトロン」がミニアルバム出して、その中の一曲のヤツ。完璧にさよポニとは別物と割り切って聴くとなかなか好き
27位 Weezer 「Cleopatra」
Weezerいいっすよね。「back to the shark」よりも泣きメロ重視のこの曲の方が僕は好きでした。曲展開も今までのweezerの枠よりちょっとはみ出した感じで、まだ伸びしろがあるかも、ってこれからに期待が持てる
26位 Base Ball Bear 「そんなに好きじゃなかった」
ベボベ、エモいなーって思った。ここまで直情的な歌詞に触れたのってベボベでは「愛してる」以来なんじゃないかな。でもあの時よりは人間的に成長してるし、歌詞の最後も「畜生!まあいっか、忘れよ忘れよ」っいう感じに終わってるのも今までより冷めてる歌詞なんだけどなんか好き。
岡村ちゃんに関しては「だいすき」っていう曲しか知らなかったけど、これ、かなり良いね。小出祐介もあんまり出張ってない感じがして上手くバランスが取れてるし、小出の歌詞特有の「カラオケで歌うにはちょっと恥ずかしい」感じもあるし(褒めてるよ)、曲もキャッチーでかなり好き。
24位 Ok go 「 I won’t let you down」
多分この曲はMVの方が有名になりすぎて曲の認知度はイマイチなんだけど、むしろ曲の方が好きよ。曲中のストリングスの使い方ってなんかJ-popに通ずるものあるよね。レターマンショーのライブは微妙だった。
23位 Beck 「waking light」
Beckのアルバム「morning phase」全曲試聴可能の時に、これ耳が腐るほど聴きまくったわ。この曲が一番「sea change」の時みたいな雰囲気があってかなり好き
22位 ゲスの極み乙女。「猟奇的なキスを私にして」
某ワールドエンドとかいうバンドに似ている、パクリだ、とか謂れもない抽象受けまくってる(僕は1ピクセルも似てると思わない)バンド。カアイソウカアイソウ。まあこの曲好きっちゃあ好きだけどこれindigo la endでやった方が良くなかったですかね…?ヒップホッププログレ要素はこの曲にはないよね。
21位 Michael Jackson 「love never felt so good [feat. Justin timberlake]」
Pitchforkも今年の年間ベストトラックに入れてたね(あっちは原曲の方だけど)。「おっわかってんじゃ~ん」って思った。この曲って「off the wall」制作時期に作られたらしいっすね。どうりでrock with you(「off the wall」収録)が好きな僕がハマるわけだ。
20位 Damon Albarn 「Mr Tembo」
今年blur関連ほとんど聴かなかった代わりにデーモンアルバーンの別バンド「the good, the bad, and the queen」は結構聴いたんだけど、この曲はblurというよりもそっちに近かったね。派手さはないけどなんだか愉快な気分になる感じ。あ、blurでも「tender」に近い感じがあるかな。ゴスペル的手法が用いられてるからかな。
19位 temples 「shelter song」
今年のサイケ勢。(アルバムは聴いて)ないです。お父さんに勧めたい曲だな、って思った。
18位 KMM団 「ウィッチ☆アクティビティ」
ウィッチクラフトワークスのEDだね。ジャケットの時点でもうアレだよね。……ん?ウィッチ「クラフトワーク」ス?
この曲を聴いている世代が元ネタに気づけるかどうかが問題になりそう
17位 森は生きている 「煙夜の夢」
去年の1stの「日々の泡沫」からこうなるのかー…すごいなぁって感心しちゃった。これからに期待できるバンドだね。寝る前に聴いたりしてる。
16位 todd terje 「inspector norse」
この曲は厳密には一昨年のEP収録曲で今年じゃないんだろうけど、今年のフルアルバムにも入ってたし、入れたかったから入れた。北欧ディスコ勢。最近のディスコブームはなんなんだろうか。
15位 Saku 「zombie morning」
ラジオ聴いてたらかかってた曲。今年の新人らしいけど、ただただ良いな、って思った。
14位 吉澤嘉代子 「うそつき」
吉澤嘉代子は最終的には歌謡曲の焼き直し的なアーティストになっちゃうのかな~ってぼんやりとした危惧は抱いてたけど、この曲でそんな不安は無くなった。今の音楽も取り入れていって着実にクオリティを上げてってるね。いいよいいよ。しかもこの人、めっちゃ歌上手くないすか。そんなことも気づかせてくれる曲。
13位 Foster The People 「Coming of Age」
今年1stアルバムもいっぱい聴いたんだけど、やっぱりフォスターはいい曲お作りになりますね~……こういう懐メロ的ニューウェイヴサウンド、僕大の好物だからこのバンドはこういう路線突っ走って欲しい
12位 北園みなみ 「電話越しに」
この曲が収録されてるミニアルバム「promenade」自体が素晴らしいんだけど、特にこの曲が際立って好き。シティポップ好きには是非ともおすすめしたいね
11位 mac demarco 「brother」
この曲良くないすか!!?なんで海外の音楽評論誌はこの曲をガン無視するの!?この曲こそ推されてしかるべきだろ!!
10位 ariel pink 「put your number in my phones」
どっかのコメントに「この曲はこのアルバムで唯一まともな曲」って書いてあって、まさしくその通りだなと思った。他の曲はグチャグチャな雑多な感じがして(それがAriel pinkの良さでもある)るけど、これだけ一番整ってて、一番ポップな曲だったね。一聴の価値アリ。
9位 the black keys 「fever」
今や2000年代以降のガレージロックバンドの代表格がこんな曲作るとは思わなかったわホンマ。「lonely boy」みたいなキャッチーさは無いけど、ハマるととことんハマる曲。
8位 klaxons 「there is no other time」
Klaxonsがこの曲出したとき、確かこの曲が収録されているアルバムが色んな雑誌から酷評を受けてたんだよね。でも僕はこの曲聴いたとき「めっちゃエエやん!!」って思ったんだよ。確実にサウンドが洗練されてってるし、メロディーもいいのになんで酷評なんだろうか…しかも結局解散しちゃうし…(´;ω;`)
7位 ナンバタタン 「R.T.S」
南波志帆かわいい。
6位 Noel Gallagher's High Flying Birds 「Do The Damage」
意味不明なのが、来年のアルバムに向けて先行公開された曲は今のところこの曲と「in the heat of moment」の二曲なんだけど、何故かこの曲はボーナストラックとしてでしか収録されなくて、「in the heat of moment」は普通に収録曲の一つとして入るんだよね。明らかにこっちのほうが絶っっっっっっっっ対にいい曲なのに…アルバムのコンセプト上の都合なのかなぁ…
5位 jamie t 「zombie」
MVグロいけど、久々に王道ロックを聴いた気がする。ストレートに良い。
4位 shiggy jr. 「baby I love you」
このバンドというかこのバンドのボーカルの声ってタイトルトラックの「listen to the music」みたいなキャッチーなワイワイ系の曲よりもこういうしっとりメロウな曲の方が相性がいい気がする。いつまでも聴ける。シングル曲とか出してみてほしい。カップリングの曲とか聴いてみたい。
3位 Kendrick lamar 「i」
メッッチャクッッチャかっこいい!!!ヒップホップで久しぶりにかっこいいって思ったわ。サンプリング元のisley brothersの曲をここまで使いこなしてたら、原曲と比べて貶す理由が見つからないよね
2位 ryan hemsworth [feat. tomggg] 「cream soda」
この曲のメロディーは僕の涙腺を壊しにかかってくるからほんとやめてほしい。最高。
1位 Grimes 「Go [feat. Blood diamonds]」
なんかGrimesさん、この曲に対する賛否両論があまりにもでかかったからかどうか知らないけど、制作途中だったアルバムをスクラップにしちゃったんだもんなぁ…個人的には今までのGrimesの曲に比べてかなりアガるしわかりやすい曲だからメチャメチャ気に入ってるんだけど、こういうブロステ(?)路線は気に入らない人もいるだろうことは本人自身もわかっていて欲しかった。僕はこれからはこの路線のGrimesを期待したいっすね。ジャケットの「うんち」も◎。
おわり!
おしり