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夢の三角木馬

ما رأيت وما سمعت

(映画)「somewhere」(9.3点)

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この映画は誰も幸せになんかしてくれない。主人公も、その娘も、この映画を観ている観客自身も。 この映画ではたまたま退廃的な生活を送っている俳優の男にフォーカスを当てた映画となっているが、彼は「極端な例」にすぎず、大きさはどうであれ結局はみんな同じ空虚さを抱えている訳である。人はその空虚さを一時的に埋めるためだけに友達と騒いだりゲームをしたりSEXをしたりする必要がある。主人公の彼のような「からっぽな」男はそんな一時的な空虚さを埋めることはムダであることをとうの昔に見抜いていて、何をしてももう今更どうにもならない悲しさがある。何千年も前から寓話などで人間全般の持つ普遍的な共通の感覚が描かれてきたが、もしかするとこの映画の題材も人間全般の共通感覚として認識されることがあるかもしれない。