今年の良かった新譜ベスト25
今、年の瀬で仕事納めだとか色々ゆっくり出来るような体勢に周りがなりつつあるのを横目に、年末年始関係なくひーこら言いながら年を越しそうな予感を感じている僕です
というか今現状ひーこら言ってるので、この記事を更新できたことが奇跡だと思っています。
偉いぞ俺
もう5年以上何らかの形でベストアルバムを発表している為、今更後に引けなくなった気持ちもあるので今年も発表する形となりました
自分がその年何に触れてきたのか、何が好きだったのかを未来の自分が確認できるようにするのは、自己アーカイブ化の形の一つとして機能するのではないかと思います
なので出来るだけこのブログはしっかり続けられるようにしたいですね、ほんと
音楽に接するという行為は、何に対しても熱しやすく冷めやすい自分が唯一ハマった趣味なので、今回のベストも出来るだけ時間をかけて検討して選びました。
では今年もよろしくお願いします。
25.「Boogie - Everything's for Sale」(Hip Hop)
24.「Shinichiro Yokota - I Know You Like It」(Electronic)
23.「Christian Scott aTunde Adjuah - Ancestral Recall」(Jazz)
22.「Octavian - Endorphins」(Hip Hop)
21.「Drugdealer - Raw Honey」(Rock)
20.「Czardust - The Ra(w) Material」(Hip Hop)
19.「Deerhunter - Why Hasn't Everything Already Disappeared?」(Rock)
18.「Celestial Trax - Serpent Power」(Ambient,Electronic)
17.「Félicia Atkinson - The Flower and the Vessel」(Post classical,Ambient)
16.「Sudan Archives - Athena」(R&B)
15.「YBN Cordae - The Lost Boy」(Hip Hop)
14.「星野源 - Pop Virus」(Pop)
13.「Jonny Nash - Make a Wilderness」(Ambient)
12.「Little Brother - May the Lord Watch」(Hip Hop)
11.「The Caretaker - Everywhere at the End of Time」(Ambient,Experimental)
10.「さよならポニーテール - 来るべき世界」(Indie pop)
正直近年のさよポニの作品はテンションのアップダウンが激しい印象を受けていたが、
(前前作は"動"、前作は"静")
ここに来てどちらにも振り切らない中庸な作品が出来上がった。
多種多様な角度で攻めてくるさよポニは、これまでとは違った顔をまた僕らに見せてくれた。
9.「Leo Svirsky - River Without Banks」(Post classical)
ベルギーのピアニストによるミニマル的クラシカル作品
僕のような一般人の視点からでも音や構成が複雑化されていると分かるが
その複雑さの外側にある(ある程度は)分かりやすい旨味も味合わせてくれる。
内部を覗くと恐ろしく深い穴が広がっているだろう。
8.「Pure Bathing Culture - Night Pass」(Indie pop)
アメリカはポートランド出身のドリームポップ系バンドの新作。
2013年の「Moon Tides」よりぼやけた音像になりながらも柔らかさが心地よい
どこか懐かしさも漂うメランコリックな曲調はパワーアップされている。
7.「Lightning Bolt - Sonic Citadel」(Noise rock)
1曲目の冒頭20秒で「これこれこれですよ!待ってました!」と血沸き肉躍る
本当どこを切り取ってもLightning Boltのひん曲がりノイズが聴けるので、
ある種の安心感がある。
6.「Big Bend - Radish」(Ambient)
オハイオ州出身の電子音楽家Big Bendの2枚目。
打ち込みドラムの音がピアノと連動し音全体がぼやかされ、全てが淡い色合いになっていく。
見当たりの良い非常に優れたアンビエント系ポップ
5.「泉まくら - As Usual」(Hip Hop)
いつものように過ぎる日々の中で一つの情景を掬い取り、そこに確かに存在する刹那性を普遍的なラップに昇華する行為の尊さに、感謝の正拳突きをしながら収録曲「sunshine」を聴く
4.「The Chemical Brothers - No Geography」(Electronic)
一昔前はブイブイ言わせてた"あの"ケミカルブラザーズ新作がとても良かった。
正直90年代の頃の音の古さとバンドサウンドに近づいた時の大味な感じが好きでは無かったので、
電子音の無機質さが際立ちつつもちゃんと今の音にアップデートされてる今作はすごく好き
3.「Mavi - Let the Sun Talk」(Hip Hop)
シンプルだけど何回も聴けるヒップホップ。
低音で気だるさを感じさせるようなフロウに、
少しトリッキーだけど重くてジャジーなビートの相性がとても良かった。
2.「Lamp - "A Distance Shore" Asia Tour 2018」(Indie pop)
ただただ優しさに溢れた音楽を、どこか張り詰めた緊張感のあるライブで演奏された
Lampの自主レーベルで限定販売された2枚組のライブ盤。
「最終列車は25時」のライブver.イントロを聴けただけで満足。
1.「おとぼけビ~バ~ - いてこまヒッツ」(Punk)
このアルバムを一聴してすぐに「今年はこれ以上の作品は無いな」と確信した。
「13 Songs」、「Repeater」辺りの初期Fugaziから強く感じ取ることのできる
奥の底から煮えたぎる熱量とハードさを持ちながら、耳当たりの良いリフとメロディアスなボーカルが
開き直った女の憎しみ/情念が強く込められた歌詞とここまでマッチしているとは…
一周した直後は呆気に取られてしまった(本当に聴いてる最中は衝撃と困惑の感情が渦巻いてた)
何か自分の中で転換点になるかとかそういう作品では無いのだけれど、
この作品が自分の今までの流れのようなものの中から急に割って入ってきた突然変異のような存在なので1位にする事自体は自分で納得がいっている一方で、
このランキングでは物凄く浮いてしまってるのも面白い
14曲で26分というのもメチャクチャ良い。1曲ごとに聴くよりアルバム単位で聴いてほしい。
下のリンクは公式レーベルがYoutubeでアルバムフルでアップした動画なのでマストチェック