夢の三角木馬

ما رأيت وما سمعت

1月のベストアルバム10枚

今年から月ごとの個人的ベストアルバムでも決めてみようかなと。 これには僕の備忘録的な意味合いが大きく占めているので、そこまで深く考えてません。 また、選ぶアルバムは今年出たアルバムに限らないのであしからず。 1.「Belle and Sebastian / Girls in…

「Panda Bear / panda bear meets the grim reaper 」(7.8点)

Animal Collectiveのメンバーの一人であるPanda Bear(本名Noah Benjamin Lennox)のソロアルバム第五作目。 僕は今作でPanda Bearのソロアルバムに触れたことになるんだけど、Animal Collectiveにある「Strawberry jam」の時のようなあのアクの強いエクスペリ…

(漫画)「施川ユウキ / サナギさん」(8.0点)

「日頃僕たちが何気なく使っているものや言葉を、もう一度考えて改めて使ってみる」がこの漫画の一つのテーマなんじゃないかな。物を見つめ直す、っていうのはありきたりなやり口だけど、この作品に関してはそれがちょっと他とは変わっているんだよね。ほと…

「Grouper / Ruins」(8.2点)

僕にとって今まで聴いてきた「アンビエント」というジャンルに対して思っていたことは「静寂」、「無機質」、「寒々しさ」、「空虚」とかネガティブなイメージしかなくて、そういった負の性質を帯びた音楽を世のアンビエント愛好家は好んで聴いているのだろ…

「M83 / Saturdays = Youth」(9.1点)

うーん、これはいいぞ。去年、同バンドの2011年作「Hurry up, we're dreaming」を聴いてかなりアンテナ的にビビビっと来て一時期どハマリしていたんで、今回はその3年前、2008年の作品「Saturdays = Youth」を聴いてみることになったんだけど、うーん、良い…

「Franz Ferdinand / right thoughts, right words, right action」(7.8点)

このアルバムが発売された当時、ボーカルのAlexが「すべての音楽はポップでなくちゃいけない」と言っていたけれど、それをちゃんと実践してくれていたアルバムなんじゃないかと思う。そして前作「tonight」で感じた「『踊れるロック』からの脱却」を見事にバ…

(小説)「西尾維新 / 戯言シリーズ」(5.3点)

実は三作目「クビキリハイスクール」までは中学の頃に読んでいたけど、受験やらなんやらでそのままにしていた戯言シリーズ、あれからもう数年が経ち割と暇なこの状況でまた読んでみようか、と去年の年末に意気込んで一気読みした。 正直、読まなくて良かった…

「D'angelo / Voodoo」(4.6点)

やっぱさ、大人数が傑作だのなんだのと称賛しても、やっぱり大人数は大人数であってそこには少数派が存在しているわけじゃない?100人中97,8人が満点を付けるような絶賛をしても、残りの2,3人はどう頑張っても満点をつけられるような代物ではない、と判断す…

「Sigur Ros / Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust (邦題:残響)」(8.0点)

いやこれめっちゃ聴きやすい。僕は「Agaetis Byrjun」⇒「()」⇒「Valtari」と通って来たけど、このアルバムが4枚の中で一番好きになれそうかも。それまで海外の音楽誌で「Agaetis Byrjun」が2000年代の名盤としてかなり推されてて、どれどれどんな感じかなと…

「Godspeed You! Black Emperor / Allelujah! Don't bend! ascend!」(8.3点)

「Godspeed You! Black Emperor」だって。すっげぇバンド名だな。妹にバンド名言ったら「厨二臭い」と言われたこのバンド、もう20年近く活動を続けているらしい。このバンドは「後期キング・クリムゾンのフォロワー」とか「ポストロックの真打」とか色々言わ…

(映画)「英国王のスピーチ」(8.7点)

前々から気になっていた映画。ようやく観れたけどかなり面白かった。僕の近しい人も吃音を患っている人がいるんだけど、なかなか吃音そのものが病気の一つだと未だに理解されていない現状があり、吃音の辛さを表現するにはこの映画のように吃音患者その人の…

(映画)「トゥルーマン・ショー」(7.0点)

「自分だけが世界から監視されている」ことを題材にしたサスペンス映画って、意外と沢山ありそうであんまりない気がする。この映画って、物語の裏の思惑を読み取ったりすることもできるよね。例えばトゥルーマンを全世界の前で放送禁止用語の発言を連発して…

(映画)「8 mile」(7.1点)

エミネムの自伝的映画。前情報なしで観たから僕はてっきりエミネム自身がスターにのし上がるまでの映画だと思ってたんだけど、エミネムによく似た境遇を持つ男が、一度は負けたラップバトルに再度挑戦して見事勝ち上がっていく、意外と作中の時間が短い映画…

(映画)「somewhere」(9.3点)

この映画は誰も幸せになんかしてくれない。主人公も、その娘も、この映画を観ている観客自身も。 この映画ではたまたま退廃的な生活を送っている俳優の男にフォーカスを当てた映画となっているが、彼は「極端な例」にすぎず、大きさはどうであれ結局はみんな…

(映画)「プライドと偏見」(6.2点)

結構真面目に観てたんだけど、やっぱりどうしても不可解な場面展開や各々の登場人物の発言の内容に整合性が取れなくて、途中何度も困惑したけど、なんとか観終わることが出来た。特に上のポスターの後ろにいる男、ダーシーの挙動が意味不明で、「なんでさっ…

今年聴いたアルバムのベスト100

トラックだけじゃなくアルバム編も作ってみました。でもこっちは「今年聴いた」アルバムですので、今年発売されたアルバムかそうじゃないかは関係なしにランキングにしてみました。 1位 Deerhunter / halcyon digest 2位 Base Ball Bear / 二十九歳 3位 g…

2014年のお気に入り曲ベスト30を選んでみた

年末に一度、音楽情報誌などがこぞってやるアルバムや曲のランキング特集って、個人的にはワクワクするものがあるんです。「まあ、この雑誌ならこういうランキングになって、これが一位に来るよな」みたいな完全に読者に見透かされたランキングでも読んでて…

「Deerhunter / Halcyon Digest(10.0点)」

このアルバムを聴こうと思う人はまず最低でも5回、いや10回は通して聴いてもらいたい。一回通して聴くとわかるけど、サラッとすんなり聴けるのよね、このアルバム。でも10回通して聴くと何かが変わってくる。いわゆる「??」から「!!」に変化している。…

「Deerhunter / Microcastle(9.0点) /Weird Era Cont.(7.6点)」

Microcastle Weird Era Cont. 僕が一番最初に買ったdeerhunterのアルバムで、次に買った「Halcyon Digest」で僕のdeerhunterに対する気持ちが前のめりになる前の(僕にとっての)前哨戦のようなアルバム。「Halcyon Digest」を聴いた今となってはこのアルバム…

「Björk /Homogenic(5.0点)」

言い訳をさせてもらうとすれば、少なくともこのアルバムは10回は通して聴いた。しかし、良さがまっっったくわからん。さっぱりだ。僕としては興味本位でビョークを聴き始めてみようかなと思い、ネットで調べた中で一番評価の高いこのアルバムから聴き始め…

「Los Campesinos! / Hold on Now, Youngster...(7.3点)」

いやあ、青春だねぇ、若いってすばらしいよねぇ…。僕はこのアルバムを聴いてると頭の中にバンドのメンバーが楽しそうに演奏しているのが目に浮かぶよ。多少荒削りでもいいじゃないか、俺たちはありのままを見て欲しいんだ!!っていう主張をしているのが一曲目…

「Ariel Pink / pom pom (8.6点)」

Ariel Pink初のソロでのスタジオアルバムということで、自分の中ではhaunted grafittiのバンド体制の頃の音楽からどう変化させて僕を楽しませてくれるのだろうという期待があり、Ariel Pinkはその期待を見事叶えてくれた訳である。少なくともhaunted grafitt…

(映画)「田園に死す(8.9点)」

これ本当に1974年の映画かよ?寺山修司の私映画とも言われているけど、どこまでが寺山が経験した「真実」で、どこまでが「虚構」なのかは、この映画の構成上考えるだけ無駄なんだろうな。この映画は最初、劇中劇によって自分の過去の境遇を否定していくとこ…

(映画)「クロニクル(7.5点)」

あっと言う間の80分だった。物語は3人の高校生が偶然超能力を身につけて、その力にそれぞれが翻弄されていく話なんだけど、映画の終盤まで超能力を使ったアクションはあんまり目立って出てこないのが特徴。物語としては恐らくSFというよりも青春映画とい…

「Todd terje / It's album time(8.1点)」

今年出たノルウェーの音楽プロデューサー、Todd Terje初のオリジナルフルアルバム。 これ買って4,5ヶ月経ったけど、そういやここの記事で取り上げてないなーと思ったのは恐らく取り立てて書く事が無いからだろうか。思えば1年半前、pitchforkの年間ベストト…

「Galileo Galilei / PORTAL(9.3点)」

Galileo Galileiの2ndアルバム。 Galileo Galileiっていったら僕の中では1st「パレード」みたいなあの地方インディーロック特有のあの演奏が荒いけど若々しい感じ(「ハマナスの花」や「稚内」のような曲のあの感じ)の印象が強かったんだけど、このアルバムで…

(映画)「思い出のマーニー(7.6点)」

先日あるドキュメンタリー番組でジブリは制作部門の解散をすることを発表し、この作品がほぼ年一作品のペースで出すという本来の流れにあったジブリ作品としてはおそらく最後の作品になった訳である。この作品の監督を務めた人は以前にも「借りぐらしのアリ…

「gotye / making mirrors(6.9点)」

楽しいアルバムだった。gotyeといえば何年か前に「Somebody That I Used To Know」というシングルが世界中で大ヒットして、その年の世界のシングル売上げで1位になったのは聞いている。その曲も入っているアルバムなのだが、これはとても面白い。ジャズみた…

(漫画)「ねじまきカギュー(7.7点)」

10巻あたりまで読んでいた僕なら間違いなく10点評価をつけていただろう。あらすじは、主人公の一人である鉤生十兵衛(カギュー)が、もう一人の主人公である葱沢鴨を巡って「愛とは?」をテーマにカギューを取り巻く人々と対峙していくラブコメアクション…

「Animal Collective / strawberry jam(9.2点) / merriwheather post pavilion(8.8点) /Centipede Hz(5.6点)」

strawberry jam merriwheather post pavilion Centipede Hz animal collectiveを評価するにあたって、良く用いられる表現として「一聴するとなんだかわからない音楽、でもその根底にあるものは限りなく研ぎ澄まされたポップさである」というのがよく言われて…