夢の三角木馬

ما رأيت وما سمعت

最近読んだ漫画を列挙する遊び

学校も長期休暇に入り、何も起こらない日々を漫然と過ごしていると、ブログ更新を含んだ創作意欲とかそういった諸々の活動に対してのやる気がドンドンドコドコ落ちていってる気がします。朝から晩までネットのくだらないサイトをサーフィングする日々。そんな自分をふと客観的に見てみて「こいつぁいけねえな」と思い、少し気持ちを切り替えて活動的になろうかなと考えております。そんなわけで久しぶりの記事です。よろしゅう

 

 

森島明子 / 女の子合わせ」

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百合です。しかも結構ガッツリ気味のやつです。でも不思議とエロはあまり感じないんだなーこれが。女の子も可愛いけれど、女の子カップルも可愛いよねっていう話。この漫画から僕は森島明子の百合世界にハマっていくのであった…。(8.5点)

 

 

森島明子 / レンアイ・女子ファイル」

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こちらも百合。「女の子合わせ」は短編集だったんだけど、こっちは全3話だったり前後編だったり一つの話がちょっと長くなったりしてるかな。学生同士がお互いに愛を育んでいくのも微笑ましいけど、社会人の百合での余裕のあるイチャつきっぷりも見ててさ…なんかこうさ…いいよね!(7.8点)

 

 

森島明子 / 半熟女子(1巻)」

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百合です。女の子同士だから起こる心のすれ違いや、うまくいかない恋心を2組の百合カップルから見た作品。もしかするとこの作品は、百合とエロを結びつける風潮へのアンチテーゼを含む作品なのかもしれない。やっべ2巻買わなきゃ(8.0点)

 

 

高畠エナガ / Godspeed(1巻)」

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アレだな、この巻だけ読むと「進〇の巨人」の5巻辺りまでを一気に読んでいるような気分になるな。まあでも十分面白くなりそうな要素はこの巻だけでもそこかしこに散りばめられてるから、 次巻に期待したいとこ。(7.0点)

 

 

雨隠ギド/ 甘々と稲妻(4巻)」

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子供って思わぬところで傷付いたり、喜んだりするよね。そんな中でも子供は成長するし、大人は大事な事を気づかされたりする。子供は親の背中を見て育つ、って言うけど、大人も子供に育てられてる部分ってあるよね~(7.2点)

 

 

「namo / まどろみちゃんが行く。(1巻)」

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色々とはっきりしない漫画だな。ブラックなギャグでいきたいのか、キャラ萌えゆるゆる日常系でいきたいのか、シュール系でいきたいのか。どれをとってもキレがなく、ダラダラ話が進んでいく。これでいいのか。(5.5点)

 

 

「缶乃 / サイダーと泣き虫。」

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百合短編集だけど甘く見てました。一話目から強烈なパンチくらった気分になりました。「そうか、こういう百合もあるのか」と。「というか、これは百合なのか」と。いや、しかしこれは百合なのだろう。どんな形であれ。(8.0点)

 

 

「柚木涼太 / ボクの女子力はあの娘のパンツに詰まっている。(1巻)」

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タイトルからしてブッ飛んでますが、内容もかなりブッ飛んでます。頭のネジ一本か二本抜けてないとこんな漫画描けないと思います。でも出てくる女の子はみんな可愛いです。〇〇〇〇〇されるけど。(7.1点)

 

 

雨隠ギド / 終電にはかえします」

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これはとても良い百合漫画だった。お互いの心に触れたいけど触れられないもどかしさって、傍から見るとやきもきするけどどこか「可愛いなあ」って思えてきちゃう部分もあるよね。そういう青臭さとか甘酸っぱさをほのかに匂わせてくれる短編集だった。たまに読み返したくなる作品になるんじゃないかな。(9.2点)

(アニメ)「Wake Up, Girls!」(7.6点)

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「Wake Up, Girls!」は、エンターテインメントにおけるアイドルの存在意義をアイドルそのものの立場から見出すことを試みていた。その中で避けられない衝突、大人のずる賢さ、若さゆえの衝動的行動が恐ろしくリアルに(ご都合的展開も交えながら)描かれていたのだが、放送当時は余りにも生々しい描写だったためか、あまり良い評判を得ることはできなかったが、今回ニコ生で劇場版含めTV版一挙放送を一気に見たことで、アニメの中での彼女たちの1年間の成長、及び中の人の演技の成長両方を見られた。そしてその「成長」を見ていく過程こそがエンタメとしてのアイドルの存在意義の一つなのだろうと感じた。

「Wilco / What's Your 20?」(8.1点)

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Wilcoって確か2000年代はじめに「Yankee Hotel Foxtrot」というアルバムで世界的に有名になったロックバンドだけど、そのバンドの歴史は意外と長くて、1stアルバム「A.M.」を発表してから20年が経っていて、ボーカルのJeff Tweedyに至っては前身となるバンドUncle Tupeloから約30年のキャリアを積んできている。そんなWilcoの初めてのベストアルバムな訳で、僕は「Yankee Hotel Foxtrot」と「A.M.」しか持っていないので、ざっとでいいからWilcoの20年間の概要を掴めればいいな、ということで買ったんだけど、これがとても良い。ベスト盤ということで二枚組CDになっていて、1枚目が「A.M.(1995年)」~「Mermaid Avenue Vol. II(2000年)」の時期から、2枚目が「Yankee Hotel Foxtrot(2002年)」~「The Whole Love(2011年)」の時期からそれぞれ19曲ずつ計38曲の大作になっている。曲数もすごいがその選曲のセンスもかなり良い。後半のギターソロがとても心地よい「Impossible Germany」や、Feistがボーカル参加しているバラード「You and I」などかなりバラエティ豊かで面白い。意図してなのかそうでないのかはわからないけど、1枚目と2枚目でバンドとして全く違う雰囲気、色を見せてくれるのも魅力であるだろう。Wilcoをあまり聴かない人にも入門用として勧めたくなるベストだった。

(漫画)「丸山 薫/ 事件記者トトコ!」(0.7点)

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心の底から「つまんねぇな」って思った漫画だった。物語・キャラクター・世界設定のどれもが中途半端で、ストーリーの山場もたいして盛り上がらずただダラダラと話が進んでいってて、読んでいて本当に苦痛だった。表紙買いだったんだけど当分そういう買い方は控えようかな。

「Girls / Album (6.5点) / Father, Son, Holy Ghost (7.1点)」

Album

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 Father, Son, Holy Ghost

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ポップスというものは日々新しく作られる一方で、Girlsみたいに昔築き上げたポップスの中から「良い部分」を抜き取って再構築しているアーティストもいるわけで、そうしたアーティストの中でも2010年代あたりを見てるとGirlsが一番その界隈で成功しているバンドだったんじゃないかなー、って思う。いつだって人々の記憶の中に多く残っている思い出は大抵嬉しかったことや喜んだことだし、音楽においての思い出も同じで、昔聴いてた音楽の「良い部分」を思い出して口ずさんだりするわけで。結局Girlsが成し遂げたのは、「良い部分」を使って古くからの音楽リスナーを取り込んでかつ、今を生きるリスナーも昔の音楽の「良い部分」に魅せられてGirlsに惹きこめたことなのだろう。しかしながら自分にとってその効力は薄く、2,3回通して聴けば飽きが来てしまうのが難点だった。

2月のベストアルバム10枚

「今年こそは記事を100個書くぞ!」って意気込んでた割には先月2.3個しか書けてない事実。3月はもっと書こうかな。

2月はほとんどやることもなくただダラダラと音楽を聴いて暮らしてきたような気がします。なのでインプットは沢山してきているのですが、それを文章にするというアウトプットの作業が疎かになり始めてきていてちょっと危ない感じになっております。

そんな中でも割と厳選した2月の10枚。よろしくお願いします。

 

1.「The Shins / Chutes Too Narrow」

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2.「Robyn / Body Talk」

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3.「The Caretaker / An empty bliss beyond this World」

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4.「Godspeed You! Black Emperor / F#A#∞」

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5.「Wilco / What's Your 20?」

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6.「Ty Segall / Singles 2007-2010」

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7.「QUARTERBACKS / QUARTERBACKS」

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8.「Drake / Nothing was the same」

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9.「Homecomings / Somehow, Somewhere」

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10.「V.A /  Elect-LO-nica Compilation」

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(漫画)「百合アンソロジー dolce」(6.4点)

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最近心がすさんでいているのかただ単に嗜好が変わってるからなのかはわからないけど、よく百合漫画を読むようになった。最近、って書いたけど多分これ7年ぐらい前からだと思う。

7年前の当時中学2年か3年の頃、タイトルに惹かれて前情報全く無しに「青い花」というアニメを見たときの衝撃はものすごかったんだと思う。あのアニメ一つで自分の中の価値観がぶっ壊されてしまったようで、またはアニメに救われたようでよくわからない感情があの当時から現在に至るまでぐるぐると自分の中で渦巻いているような気もする。確かあの時同時期に「ささめきこと」が放映されていたことも、自分にとって追い打ちをかけられた気分だったのだろう。

まあそれから月日が流れ「百合」そのもののコンテンツが7年前よりは割とサブカルチャーにとっての主流の一つとなりかけているこの時期に、また向き合ってみようかという好奇心や探究心に火でも付いたのだろう。このアンソロジー漫画を読むに至ったのはそういう経緯。他にも色々読んでるけどね。

しかしこのアンソロ本、かなりのページ量があるけど、それに負けず劣らずの沢山の作家陣で埋め尽くされており、当然ながら一つ一つの作品に割かれているページ数はあまり多くないので、結構作家さんの腕の違いがはっきりと分かれている内容だった。やりたいこと詰め込みすぎて展開が唐突すぎたり、日常のワンシーンをうまく切り取っていたりと色々。トータルとしては悪くなかった。続刊も読もうかな。